ナイキのスニーカーを買って思い出した事

この前ナイキのスニーカーを買ったんです。
その事でちょっと思い出した事を書く。
僕はナイキと言えばエアマックス。
自分のイメージではスニーカーの中では少し高級。そんなイメージ。

中学生の頃に(18年ぐらい前)はエアマックスが出始めて、秋田市内では一目置かれていた気がする。
Gショック、スプーン、ナイキのエアマックス、デジモン、プレステ、たまごっち…
子供の頃はお金を貯めたら買おうかと思ってました。
デジモンとたまごっちは変えたけど、Gショックやエアマックスは色々と考えた結果結局買えなかったです。
プレステは兄と一緒に買って、スプーンは誰かから貰いました。誰かから貰ったか覚えてないけど。

デジモン、プレステ、たまごっちは流行りものでもう欲しくないけど、大人になったいまではナイキは高級なスニーカーのイメージでもないので買いにいきました。中学生の自分の願いを叶えた感じで嬉しかった！でもエアマックスではなく、普通のランニングシューズにしました。今見たらそんなにカッコイイ感じがしなかったので。
Gショックもそのうち買おうかと思います。なんだかんだでカッコイイです。(スプーンはまあいいや…)

で、先程エアマックスは色々と考えた結果結局買えなかったと言ったのですが、それはお金の問題ではないのです。
その当時はエアマックスはプレミアが出るほどの人気で、自分が住んでいたクソ田舎の秋田には入荷する気配はほとんど無かったんです。今では考えられない事ですが。Gショックもそんな感じで買えなかったです。エアマックスほど手に入りにくい事は無かったですが、時計は靴と違って中学生の必需品でもないですからね。

自分のエアマックスに対する1番の印象といえば、遊戯王で城之内くんがチョーシに乗ってエアマックスを履いて来るんですが、歩いてるとエアマックス狩りされる話のイメージです。もちろんエアマックス狩りする方が悪いとは思うのですが、闇のゲームで廃人寸前に追い込む遊戯もどうかと思いますね。ちょっと遊戯にも引くよね。(遊戯王の一巻参照だと思う)

そんなレアなスニーカーでなかなか買えなかったという理由と、エアマックスを履いてると学校でチョーシに乗ってると思われるというのも買えなかった理由です。さすがに中学生がそんなにチョーシに乗ってると思われるたくないです。

どこから買ったかわからないですが、自分の学校でもエアマックスを履いてくる輩がいました。しかし履いてくるとエアマックスのエアの部分に穴を空けられるんですよね。おそらくされた人は結構いると思います。なのでエアマックスを履いてきたのがばれないようする方法がありました。

普通はカカトの方を手前に見えるように靴箱に入れるのですが、逆につま先の方を手前に見えるように入れるという方法です。まあそんな入れ方をしていると不自然なので履いて来ている事がバレてしまうんですよね。エアを抜かれて、なんか生意気だからかエアマックス自体を隠されるというオマケつきです。

それが俺がエアマックスを買わなかった理由だ！！！

すみません。取り乱しましました。

そんな一部の人しか履けなかった、エアマックス。本当は欲しかったんです。(今は欲しくない。)だって靴に空気が入ってるって、めっちゃ柔らかくて気持ちよさそうじゃないですか。あと当時はカッコイイイメージでしたね。城之内くんも履いてたし。

ただ秋田には売ってない。売ってても履くのが怖くて履けない！そんな事をもんもんと考えて日々を生きていました。

ある日、母マキコがめっちゃ機嫌が良さそうに帰ってきたんですよ。で、『靴買って来たよ！』って僕に言ってきたんですよね。まあ心の中で何となく『エアマックスじゃないか！？』と思ったわけです。中身を言わずに箱を空けさせた、母マキコの粋な計らい。嫌いではない。思春期入りかけだけどその心意気を素直に受け取ろう。そう思ってました。

ただ、思ってた物と違うなんて事は母のあるあるの行動の1つです。週間ジャンプと赤丸ジャンプを間違えて買ってくるなんて日常茶飯事です。心を少し締めないといけない！と、思って空けたら…

エアマックスだーーーー！！！！！！

母マキコありがとう。そう感じた瞬間でした。

ただねカカトにAIR書いてるはずが

ARIAって書いてるんですよ…

今でも忘れないです。マジで。ARIAですよ。
ぼく昔、楽器屋で働いてたんですよ。
ギターのブランドにAria ProⅡってあるですよ。

Aria ProⅡのギターを見るたびにその事を思い出して、Aria ProⅡを作ってる荒井貿易株式会社の営業さんに文句言いましたからね。八つ当たりも甚だしいですが…
ちなみに荒井貿易株式会社の輸入してるHeritageってブランドがあるんですが、めっちゃいいギターなんで、ギタリストのかたは一回弾いてみてください。

それは置いておいて。

すごい悲しかったんですが母マキコが嬉しそうに買って来たものだし、次の日ちゃんと学校に履いていきました。母には偽物と伝えずに…
その偽物も小憎らしくてエアの部分も再現されてるんですよね。ただ…

樹脂だけど

だからちょっと遠くからみても何となくエアマックスってわかるんですよ。ただし偽エアマックスですけど。

登校途中に3人組に女子高の人がいたんですが、自分が履いている偽エアマックスを本物のエアマックスと勘違いして『あれ、エアマックスじゃない？キャー！』って会話がマジであったんですよ。それを聞いて人を騙すのってこんなに心が痛いんだなと本当に思いました。それ以来結構バカ正直な性格な気がします。

最終的に学校に着きました。その時に気が付きました。

靴箱に入れることを考えていないことに！！

つま先を手前に見えるように入れると偽エアマックスを隠されるかもしれない。
カカトを見えてるように入れるとARIAが見えるかもしれない。

どちらも地獄！！

やはりどちらかを考えたら靴を隠されない方のカカトを見える入れ方にしました。
この際靴があればどうだっていい！！そんな感じです。ヤケクソです。

体育をグラウンドでやらなかったのは本当に良かったです。
そうでなければARIAというアダ名は避けられない！確実に！

放課後はダッシュで靴箱に向かいました。見つかったら殺られる。そんな気分です。
靴箱に1番の乗りで到着して、ほどなく偽エアマックスで家路に着く事ができました。ただ帰りに履いていた偽エアマックスに違和感があったんですよ。エアの部分を見てみると…

樹脂が無くなってるんですよ

おそらくこんな感じ。

エアマックスに気づいた人がエアを抜こうとした。

↓

偽エアマックスはエアではなく樹脂でできていたので固かった。

↓

樹脂を抜いた

だと思います。

ただ樹脂は見た目だけの物だったらしく、履くのには問題が無かったです。城之内くんみたいにボコボコにエアマックス狩りされなかっただけ救いもんです。

まあそんなこんなでさすがに、母マキコには偽物と伝えました。非常に残念がってましたが、さすがにしょうがないでしょ。樹脂が抜けた偽エアマックスを履くのは中学生には色々とリスキーすぎるよ。

ただ、一回しか履いていない靴を捨てるのはどうかということで、

祖父に譲りました

ただ祖父って僕から貰った物を大事にする癖があるんですよ。ある時しばらくして祖父の家に行ったら、

樹脂の抜けた偽エアマックスが飾ってありました

大事にしてくれてありがとう。今は亡き祖父。

おしまい